本場Marseilleのブイヤベース

Marseilleに到着して真っ先に連れて行ってもらったのが、事前にリクエストしていたマルセイユの名物料理〝ブイヤベース〟を食べに行きました。
漁師町の家庭料理といわれるブイヤベースは日本で見るブイヤベースとはちょっと違った料理でした。
お店に入りテーブルに案内されると、魚がたくさん乗ったプレートが置いてありました。何々?これどうやって食べるの⁇と頭の中は?だらけ(笑)しばらくするとプレートの魚は厨房の中へ持って行かれました。
「今日の魚です」という感じで見せて説明してから料理されるんですね。

まずはスープだけが出てきて、スープ皿にスープが注がれます。又ここで⁇お魚は何処に⁇
という疑問をよそに「クルトン(少し硬いパン)にニンニクを塗り、その上にアイオリソース(マヨネーズみたいなソース)とチーズを乗せて、スープに浸して食べる」と実演してもらい実演通り食べてみました。

まずスープの味は、ダシがかなり出ていてそれ以外の味は強く付けられていないのでしつこくないからたくさん飲める、しつこくなくて美味しい(^^)魚介の濃厚スープなので人によっては「パンチが弱っ!」と思うかもしれません。
これにクルトンをスープに浸して食べると、クルトンにスープが浸みてソースがアクセントになって美味しい(^^)。
とりあえずこのクルトンとソースでスープを平らげると、数種類の魚とジャガイモが盛られた皿が一人一人に運ばれてきました。この魚は、
最初に見せてくれた魚のダシを取り尽くした後のもの。ダシは取られていますが、身は残っているのでスープと一緒に食べてください、
ということのようです。
つまり、この魚の身は完全におまけ。
あくまでメインはスープです!!︎

日本のブイヤベースは、鍋に魚や貝などの魚介類、野菜類が入ったトマトベースのスープという感じで、スープは魚介をかき分けてスプーンですくって食べ、食べにくいエビや貝を皿の中でガチャガチャしながら食べる感じで、本場マルセイユと日本のブイヤベースはだいぶ違う事を知りました。
もちろん、マルセイユもお店によってスタイルが違うので、あくまで私が食べたお店のブイヤベースの話です。
おそらく日本だけでなくパリでも、マルセイユ以外ではブイヤベースと言えばそれだと思うのですが。。
マルセイユ名物のブイヤベースは世界に広まる時に、もっと食べやすく美味しい料理に改良されて私が日本で食べていたような形になったのかもしれません。
本場の料理にがっかりすることがあるのは、そんな理由なのかもしれませんね(^^)

2019年05月25日